稲刈りの手順

見沼ファーム21の体験水田での米づくりも

いよいよ稲刈りとなりました。

皆さんが一生懸命に草取り・草刈りの作業をして

大切に育ててきた稲は黄金色に染まり、穂は重そうに垂れています。

鎌の使い方や作業の手順を守り

ケガのないように稲刈りを楽しみましょう。

稲刈り鎌ってどんな鎌?

稲刈り鎌

稲刈り用の鎌は、「稲刈り鎌」まは「ノコギリ鎌」とも呼ばれ、中空で繊維の硬い稲を根元から刈り取る「根刈り」が可能なように刃先がギザギザしています。また、刈取りがしやすいように、三日月型に湾曲しています。

鎌の持ち方

鎌の刃先を下に向け上からつかむようにして、柄の下方を持ちます。

鎌が手から離れてしまわないように、しっかりと握りましょう。

鎌の使い方

鎌は地面と平行になるように動かします。

あまり角度をつけて動かすとケガのリスクが高まりますので、注意しましょう。

稲の根元に、稲刈り鎌の根元をあてて手前(体の側)に鎌を一気に引っ張ります。

そうすると湾曲した鎌の原理によってスムーズに刈り取れます。

ノコギリのように何度も押したり、引いたりしなくても、スムーズに刈り取れる

ようになっています。


作業の途中で鎌を一時的に置く時は

もし作業の途中で鎌を手から離すときは、必ず刃先を土に差し込んでください。

鎌を手から離すのは稲株を縛るときや、汗を拭く時などに限り、その場を離れることは絶対にやめましょう。

土の上に置かれた鎌は見つけにくいもので、そのまま土の上に投げ出しておくと、

気が付かずに踏んでしまいケガをする恐れがあります。絶対にやめましょう。

稲刈りの手順

鎌(二人で一本が目安)と麻紐を受け取り、スタッフの指示に従い田んぼに入ります。

ひとり3~5株を目安に刈り取り、前へ刈り進んでいきます。

稲の刈り方

稲株の正面で足を広げて腰を落とします。

体の正面で鎌を引くことによって、足に鎌が当たってけがをするリスクが下がります。

大人の方が、お子さんが鎌を引く手伝いをするときは必ず後ろから手を添えましょう。

横から手を添えてしまうと、鎌を引く方向が微妙にずれて、ケガをする原因になります。

親指を上にして根元から20~30㎝のところをしっかりと持ちます。

地面から5~10㎝のところを鎌で切ります。

鎌は地面と水平に引きます。

自分の体の方へ一気に引きます。

刈り取った稲株は3株をまとめて根元から10㎝くらいのところを

麻紐できっちりとしばります。

力のいる作業ですので、大人の方にお願いします。

しばった稲束は畦に運び並べます。

運ぶとき稲束は、必ず赤ちゃん抱っこで持ちましょう。

花束のように穂先を上にして持ってしまうと、前が見えずに危ないだけでなく、

顔や目を穂先でつついてしまいます。

穂先を下に向けて持つと、穂先が地面についてしまい、踏みつけてしまうことがあります。

畦に運んだ稲束は、穂先が上向きになるように並べます。

稲束が並んだ畦を歩くと、稲穂を踏みつけてしまいます。

稲穂にはみんな大切に育てたお米が詰まっています。

稲束が並んだ畦は歩かないようにしましょう。

コンバインで脱穀します。

畦に並べた稲束をコンバインで脱穀していきます。

コンバインでの脱穀は大変危険な作業です。見沼ファーム21のスタッフが

コンバインへの稲ワラ投入作業を行います。

子どもたちはコンバインには近づかないようにしましょう。

コンバインでの脱穀作業が始まりましたら、お手隙のお父さん方はスタッフへ稲束を渡すお手伝いをお願いします。

落穂ひろいをしましょう。

短い穂先が田んぼに落ちています。

みんなが一生懸命育てたお米が入っています。

お母さんと子どもたちは田んぼをよく見て歩いて、落穂ひろいをしましょう。

拾った落穂は機械に注意して、コンバインの近くにいるスタッフに渡しましょう。

お願いと注意

*熱中症予防のために、作業を始める前に水分補給をしましょう。

*途中で体調が悪くなったときは、無理をしないでください。

*鎌(刃物)を使う作業です。必ず親子で一緒に作業しましょう。

*受付に応急処置の用意があります。もしけがをした場合は受付にお声掛けください。

*親子で1本の鎌を順番に使いましょう。

*鎌を持って歩く時は、刃先を下にして持ち、腕を下げて体の横で持ちましょう。