生きもの調べ
まとめの会報告
11/20
生きもの調べまとめの会報告 2022.11.20 10:00~12:00
さぎ山記念館学習室
6組18人の方に参加いただき、生きものの話、草花の話、田んぼの話、まとめの会恒例の劇団かたぴょんによる寸劇に盛り上がりました。
今年初めて観察できた生きもの
タンボコオロギ
ベニイトトンボ
コアシナガバチ
オスクロハエトリ
アカウキクサ
寸劇「かえるばあさんのカエル教室」より
オタマジャクシは目の位置や尻尾の大きさ、体の大きさなどに特徴があり見分ける手助けになります。田んぼで見かけるカエルたちの親―オタマジャクシ―卵を子どもたちと一緒に組み合わせて、それぞれの特徴を確認することができ、来年の春、田んぼでカエルやオタマジャクシ、卵を見つけるのが楽しみだと話しました。
ニホンアマガエル
足の吸盤が特徴。
尻尾がぽわりと大きい
目が離れている
稲や草の根元にパラパラと
産み付ける
ヌマガエル
温暖化により、西の方から移動してきた
目がくっついている
稲や草の根元にパラパラと
産み付ける
トウキョウダルマガエル
絶滅危惧種
田んぼで見かけることがすくなくなっている
体にたくさんの斑点が目立つ
稲や草の根元にパラパラと
産み付ける
ヒキガエル
背中にボツボツといぼのような突起
黒くて小さい
ひも状、8メートルとなることもある
ウシガエル
生態系に大きな被害が手ていることから特定外来生物に指定
大きくて10㎝以上
水面にシート状に産む、駆除はこの時期がよい
田んぼの多面的機能のはなし
田んぼはお米を作るだけではなく、光合成で空気をきれいにしたり、温暖化をふせいだり、貯水機能により洪水から町を守ったり、水をろ過することで地下水をきれいにしたり、藁の文化をつたえたり、そして身近な生きものを守ったりと、色々な役目をになってくれています。
カマキリの産卵の様子を見る
捕まえてきたカマキリがケースの中で産卵を始め、その様子を動画で撮影してくれました。
ゆっくりゆっくり泡のような卵が出てくる様子は興味深いものでした。
生物多様性農業・・・米つくりの応援団がいっぱい!
14年間の調査で、生きもの245種、草花135種を確認しました。
私たちの田んぼは、農薬を使っていないので、色々な生きものがいます。そのたくさんの生きものの食物連鎖のおかげでバランスが取れています。たとえ害虫と言われるカメムシや、イナゴがいても、それを食べるクモやカエルやカマキリがいて大発生となりません。昔ながらの自然の力を活かした米つくりです。
「生きもの調べ」もコロナ禍で2年間お休みしました。
今年は密にならないようにオリザネットをはじめたくさんの方に助けて頂き再開することができました。
拠点をふやしたことで、ゆっくり説明を聞くことができたようです。
田んぼの生きものを見ることで、稲の様子、田んぼの様子もわかります。おもしろいものです。
「生きもの調べ」をとおして、田んぼを取り巻く自然環境にも目を向け、大切な自然を守っていきたいと
思います。
来年度も工夫して楽しい「生きもの調べ」を実施します。是非ご参加ください。